Urawa Reds Life

最後まで闘ったからこその勝ち点3。J1リーグ第16節 浦和レッズ vs コンサドーレ札幌。

09/13/2020Game
アウェー札幌戦 浦和レッズ

攻撃的なサッカーを掲げ、相手に合わせることはあまりせず、自分のスタイルをつらぬくタイプのミシャ監督。

「主体的な」という言葉を掲げ、相手を分析しながら、守備で相手の自由を奪いボールを奪いゴールを狙う大槻監督。最近はボール保持の時間帯についても色々議論されつつあるように思う。後ろでボールを持たず前線にロングボールを放り込み、常にショートカウンター発動を狙うようなことまでは最近していない。

まだまだ発展途上の浦和レッズのサッカーは、ミシャさんサッカーとぶつかった時どんな試合になるのか。とても楽しみな一戦。

浦和レッズは15試合、7勝3分5敗で勝ち点24。得失点差は-5。7位。決して満足できる結果ではない。アウェーで勝ち点3を確保し、上位進出を狙いたい。

スタメン

2020第16節 浦和レッズvs札幌 スタメン

SUB:福島、山中、長澤、マルティノス、汰木、柴戸、レオナルド

杉本選手がスタメンに復帰。SHには武藤選手が入った。右SBには疲れの見える橋岡選手はメンバー入りせず、トーマス選手が入った。右CBには岩波選手という布陣。

ポジションを考えなければ、予想スタメン(次節浦和レッズの予想スタメン【vs 札幌 J1リーグ2020】)の正解率は8/11人だった。トーマス選手の右SBはこの時考えもしなかったけど、言われてみればその手がありましたね!という感じだったと思う。

前半

前半10分、後ろの岩波選手から裏へ抜け出す興梠選手へ素晴らしいパスが出る。
飛び出していたGKを見て冷静にループを選択した興梠選手。しかし枠にいかず…

前半11分、関根選手がPA外から仕掛け、ゴールに向かっていく。後ろから倒されPK獲得。

それを杉本選手が決めて先制!

続いて、高い札幌のラインの裏へ出たパスに杉本選手が抜け出し相手をブロックし倒れながらシュートで2点目!
安易にファウルをもらいに行かず、ゴールをとりに行った姿勢、それをしっかり決められたのは大きい。

後ろからつなぐこともできそうだったけど、高い札幌のラインの裏を狙うことは意識としてあったのだと思う。前半10分に興梠選手が抜け出たシーンもあったし。

しかし前半31分。右サイドで1対1を作られ、フェイントからクロスのコースを作られてジェイ選手へ通されてしまう。ジェイ選手は流石の強さでヘッドで1点目。

次はCKの流れから、続いて同じような状況、今度は福森選手にクロスを挙げられジェイ選手が再びゴール。前半35分に同点に追いつかれる。うーむあの左足は武器なので、そこは抑えたいところだが、縦を切りたかったのだろうか。

その後オープンな展開。札幌さんはやはり攻撃重視でプレーしてくるので、ボールを奪った後は浦和のカウンターが発動する。しかしゴール前シュートまで行く前に奪われ今度はカウンターを受ける、それを奪い返して再び…
という展開が続いていた。見ている方も疲れるのでプレーしてた選手は大変だったのでは。。。

後半ではなく、前半からこれだったのは驚いたけど、エンターテイメントとしては十分ありだと思う。ミシャさんも浦和の戦い方に文句はないだろうな、と。
本当は自陣に亀のようにこもるのもミシャさんサッカーへの対策の1つだけど、ジェイ選手がマジでハンパないというか、力でねじ伏せる武器も持ってるのがずるい。

後半

札幌にボールをワイドに中央に展開され、振り回される後半の入り。

レッズはゴールキックからもつながず前へロングボールを送るようになった。札幌の圧力を無効化したかったのかもしれないが、セカンドボールを拾われ結局札幌の攻撃を何度も受ける形になっていた。

大槻監督は早めに動く。
後半10分 興梠—>レオナルド、武藤—>マルティノス
後半16分 エヴェルトン—>柴戸

選手を交代し、前への圧力を高めたいところだが、やはり札幌の攻撃の圧力は強い。
後半22分、ついにCKからオウンゴールで失点してしまう。杉本選手は最初に触ったと言えばそうなので、難しいところ。福森選手のいる札幌にCKを与えすぎたというのが一般論かしら。現場の人に言わせれば、分かってるんだけど!って感じかしら。

2-3。

後半28分 岩武—>山中、関根—>汰木

後半30分、左サイドで汰木選手が得意のパターンからクロス。マルティノス選手が競って、こぼれたところを槙野選手が詰めてゴール。

3-3。

そこからひたすら札幌が攻めるもレッズは最後に体を張ってゴールを守る。岩波選手、槙野選手、西川選手がピンチを救う。トーマス選手も右SBでかなり体張ってた。

最後の最後、アディショナルタイム、PA内でボールがマルティノス選手に渡り縦に仕掛ける。折り返しをPA内に入っていた柴戸選手がゴールして逆転!

4−3!

シーソーゲームの打ち合いを制した浦和レッズが勝利。アウェーで大きな勝ち点3となった。

雑感、思ったこと

杉本選手はロングボールの競り合いは納めてくれるし、カウンターの起点になれるし、相手のセットプレーは高さで弾いてくれるし(今日は一つオウンゴールになってしまったが、最初に触っている)、今日はゴール決めたし、あそこでPKを決めるメンタリティの強さも持ってるし。
乗ってくればかなり心強い。今日がそのきっかけになるといいなと思う。

トーマス選手は後ろからのボールをつなげるし、遠くへロングパスも蹴れるし、守備は粘り強いし、右SBとても良かった。岩波選手とトーマス選手の2人が裏へのロングボール蹴れるのは大きい。
橋岡選手がスタメン奪われる可能性も出てきたが、チームとしては健全な競争なので、いい方向にいってくれると嬉しい。

そして、出てきたら何か起こすマルティノス選手。彼の間合いでボールを持つと無双できる。オープンな展開になったらやっぱり使いたい選手だなと思わせてくれた。

最後に、最後まで諦めずに粘り強い守備でゴールを守り、少ないチャンスを決めきった選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。

前節の鳥栖戦も2度追いつき、今節も逆転勝利。時間最後まで前向きに戦いきったからこそ逆転できたと思うので、そこはぜひ継続をお願いしたいです。

次は1週間あいていよいよ今シーズン最強の相手、川崎フロンターレ。勝てば前半17試合で勝ち点30に乗せられる。粘り強く戦って、なんとか勝利したい。

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