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07/10/2019    Coach
   

浦和レッズの監督交代とフォーメーションの変遷。ミシャ監督—>堀監督—>大槻監督—>オリヴェイラ監督—>大槻監督

浦和レッズのフォーメーションの変遷 2017-2019

2017年頃から2019年にかけての浦和レッズのフォーメーションの変遷をまとめてみたいと思う。

この期間、浦和レッズは何度も監督が変わっている。

2017年のシーズン途中で当時のミシャ監督が解任され、堀監督となった。リーグ戦では振るわなかったものの、その体制でACL優勝を成し遂げ翌年へ期待を持たせた。

しかし2018年シーズン早々に当時の堀監督が解任され、大槻監督が暫定的に指揮をとった。

その後浦和レッズは「実績のある勝てる監督を」ということでオリヴェイラ監督体制をつくった。

Jリーグも上位を狙いつつ、天皇杯も戦い優勝し、2019年のACL出場権を獲得。

ところが2019年シーズンが始まると最初からチームのパフォーマンスが上がらない。勝てなくなり、ついにオリヴェイラ監督が解任され、大槻監督が就任した。

これはわずか2年間の間で起きた出来事。この間、監督交代とともに、戦い方やフォーメーションが徐々に変わっていった。

過去の試合のフォーメーション とスタメンを紹介しながら振り返ってみたい。

ミシャさん時代(2012〜2017/7)

Jリーグに旋風を巻き起こしたミシャ式サッカー。

3-4-2-1という数字では表しきれない複雑なスタイルで、攻撃時と守備時でポジショニングが変わる特殊なサッカー。広島、浦和、札幌と指揮をとる場所を変えているが、そのスタイルの基本は変わっていない模様。

基本スタイル

ミシャ監督によるフォーメーション 浦和レッズ

3-4-2-1と呼ばれる基本配置。ただし試合中はこの配置で戦う時間は多くない。

試合中の変化

攻撃時は両方のサイドアタッカーが高いポジションをとり、5トップを構成する。

ミシャ監督によるフォーメーション 攻撃時

ボランチは1列おりて、両ストッパーを高い位置にあげる。ピッチの至るところに三角形を作り、パス交換をしながら相手の隙を狙う。

守備時は両サイドアタッカーが下がって5バックを構成。だいたい失点するのは被カウンターのときか集中力が切れているときだった。

ミシャ式の詳細は過去の記事をご覧いただければ。

ちなみにミシャさん全盛期(2016年頃)のスタメンは以下のメンバーが主だった。

ミシャ監督によるフォーメーション 浦和レッズ 2017

外国籍選手はいないが、全員が攻撃&守備に走れるしスキルの高いメンバーで、「勝てない相手はいないぜ」くらいの気持ちで戦っていた頃である。

堀さん時代(2017/7〜2018/4)

ミシャさんから引き継いだときは同じフォーメーション を継承したが、徐々に堀さんのスタイルに変更がされていった。

以下のスタメンは2018シーズンはじめの頃のFC東京戦。

2018 浦和レッズ vs 東京

堀さんのスタイルは基本4バックと1アンカー、4人の攻撃的なMFと1トップ。

2シャドーのポジションはなくて、2ウィングのイメージ。サイドアタッカー(ウィング的なポジション)が広く高い位置を取る。

セントラルMFの二人は守備時はボランチの位置まで戻ったり、攻撃時は結構自由の動いたり。攻撃の組み立てで柏木選手が降りてウィングの選手が中央に入っていくようなシーンもよく見かけた。


マルティノス選手が獲得されたのは2017シーズンから2018シーズンにうつるとき。

僕は堀さんのサッカーのサイドアタッカー(ワイドに張るウィング的ポジション)として獲得したのだと理解している。

ミシャさんスタイルの1トップも2シャドーもマルティノス選手の特徴には合わない。また、上下にアップダウンし高い運動量と粘り強い守備が求められるミシャ式サイドアタッカーも向いていない。
堀監督が2018シーズン始めにすぐに解任されてしまったのはマルティノス選手にとっては不幸だったと言える。


現実的な戦い方もできる堀監督は守備を堅め、2017年にACLを獲得。途中からいろんなビルドアップの方法をトライしていて、見ている方も楽しかったが、うまく噛み合わずに2018シーズン途中で堀監督は解任されてしまった。

大槻暫定監督時代(2018/4)

堀監督から次の監督へ引き継ぐ間をつなぐため、大槻暫定監督が発足。大槻監督は3バックに戻し、ミシャさんスタイルに近い形をとった。1トップも2トップも試していたが、6試合のなかでは2トップの方が多かったと思う。

以下のスタメンは当時の神戸戦のもの。

2018 浦和レッズ vs 神戸

どちらかというとミシャさんスタイルを採用し、当時いたメンバーで最大限の力を発揮するという現実路線を選んだ模様。

ただし、堀さんスタイルと合わない駒井選手はすでに移籍しており、関根選手も海外。サイドアタッカーが不足する厳しい状況。

橋岡選手がトップチームの試合に抜擢されたのはこのときだ。

右サイドアタッカーで橋岡選手がスタメンを張るようになり、守備に粘りが出るようになった。

公式戦4勝2分0敗(うちリーグ戦3勝1分)という成績でオリヴェイラ監督にバトンタッチとなった。

オリヴェイラさん時代(2018/4〜2019/5)

オリヴェイラさんがよく使ったのは3-5-2。

以下のスターティングメンバーは2019シーズンのガンバ大阪戦のもの。

2019シーズン 浦和レッズ vs ガンバ大阪 スタメン

4バックを導入するかと思いきや、3バックを継続したオリヴェイラさん。

手持ちの戦力を考慮した戦略だったのだと思う。厳しいイメージだけど、柔軟な考え方もお持ちなのかなぁと思った。

ただし、試合中各選手がポジションを大きく入れ替えることをよしとしない。

セットプレーで得点できなかったり、ファブリシオ選手のような強烈なミドルや決定力を持つ選手がケガで不在となると厳しい戦いを強いられる。

ストッパー(槙野選手や森脇選手)、サイドアタッカーの位置も比較的高くなく、2列目からの飛び出しもあまりなくて、しばしば得点力不足に陥った。

守備は強固さを得たものの、セットプレーで点が取れないとなかなか勝利に結びつかず。

手堅い試合運びで天皇杯優勝まで導いてもらったものの、2019シーズンは勝ち点を積み上げられない状況が続き、解任となってしまった。

大槻監督 2019/6〜

相手をスカウティングして緻密な戦術を選手に与える大槻監督。

基本フォーメーションは3-4-2-1を継承。以下はベガルタ仙台戦のスタメン。

2019 浦和レッズ vs 仙台

ミシャさんのように攻撃時にボランチを最後列に落とすことはあまりしない(就任当初)。ただ、ビルドアップの際は両サイドアタッカーに高い位置をとらせており、攻撃力は復活しつつあるように思われる。失点数を減らすことができるかがポイントか。

毎試合何かしらの狙いを持ってゲームに望むことが多く、いつもと違うアクションをとる選手がいたりするのは興味深い。

なお、就任して1〜2ヶ月が経過したころから、ボランチを落としてビルドアップさせたり(ミシャ式スタイルの一部)、ストッパーがサイドアタッカーの外側を駆け上がっていったりと徐々に攻撃のパターンを増やし始めた。今後どうなっていくのか楽しみである。

おわりに

2017-2019シーズンの浦和レッズのフォーメーションを振り返ってみた。堀さんが本格的に4バックにトライしたくらいで、あとはほとんど3バックシステムだった。

ミシャさんもオリヴェイラさんも一瞬だけ4バックを試したことがあったがすぐに3バックに戻している。

いまのメインメンバーはずっとミシャさんスタイルでやってきたので、勝利を目指す上での現実的な選択なんだと思う。

大槻監督が今後どのようなフォーメーション 、戦術を駆使していくのか気になるところである。

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