ルヴァン杯準々決勝の相手は目下最強の川崎フロンターレ。ACL・天皇杯含めて2021シーズンまだ1回しか負けてないらしい。
ルヴァン杯はACLにつながるタイトルではないが、タイトル獲得は自信になるし、賞金もある。試合数はたくさんあった方がいい。連携も深められるだろう。なので、勝ちたい。勝ち抜けられれば必ず来年にもつながっていくと思う。
苦しい状況でもときに現実的な戦略で勝ちに行くリカルド監督は、川崎フロンターレ相手にどう戦うだろうか。
スタメン
SUB: 塩田、槙野、金子、伊藤、田中、大久保、木下
予想スタメンをしたところとメンバー自体は概ね合ってたが(次節の浦和レッズの予想スタメン【vs 川崎 ルヴァン杯準々決勝第1戦】:8/31)、フォーメーションが4-4-2だったり興梠選手がメンバー外だったりと結構異なるところもあった。。
ただ、過密日程の中勝ちに行ってるメンバーであることは見て取れる、うまくプレー時間もコントロールしながら。
川崎さんも代表選手がいたりして台所事情は厳しそうだが、勝ちに来てるメンバー。
前半
両チーム、人もボールも素早く動き見応えある展開。
両者高い位置からプレッシングをかける。
それぞれ奪ってからのカウンターも鋭く、油断すれば刺される緊張感もあった。
前半35分、高い位置での小泉選手のプレッシングから江坂選手がボールを奪い、PA内に進んでGKを引きつけてラストパス。丁寧にゴールに流し込んだのは関根選手。
先制!
今日は小泉選手が出色の出来で、綺麗にターンしては展開したり彼の近くにレッズの選手が複数いてはたいたりすらしたりとかなり効いていた。後ろから縦パスが出ると江坂選手も小泉選手もすっと前を向けるし、汰木選手と関根選手も抜け出したり相手をかわすスキルがあるので、川崎さん相手にも十分脅威になっていた。平野選手も中央で効いていたし、やりたいことができつつあるのかなーという印象。
試合はそのまま緊張感を持って45分終了。見ていて面白い、手に汗握る試合で、これこれこういうの試合が見たいんだ!という展開だった。
後半
後半0分、ショルツ—>槙野
この交代はプレー時間のコントロールと思われる。リカルド監督が過密日程でよく行なっている交代パターン。
小林悠選手を入れ、ゴール前の迫力を増してきた川崎。何度もピンチを迎えるが彩艶選手が立ちはだかる。
レッズは後半も縦に速い攻撃でカウンターを狙う。後ろからのパスを前向きにトラップして縦にドリブルできる選手がいる効果が出ていた。
後半19分、平野—>伊藤
後半25分、柴戸選手がPA内で相手の足を引っ掛けたようでVAR判定で川崎にPKが与えられる。家長選手に冷静に決められて1-1。
後半26分、汰木—>田中、小泉—>大久保
後半35分、中盤で奪ってからの速攻、右サイドに展開して素早く中央へクロス。走り込んだ江坂選手がシュートも相手GKにセーブされる。惜しかった。。。
その後も両チーム運動量が落ちずに激しい試合が続く。変に間延びせず、いい距離感のままプレーできていた。そのまま両者譲らず1-1でゲーム終了。
最初の90分は引き分け。次の90分、レッズは0-0ではアウェーゴール差で敗退のため、1点は必ず取る必要がある。勝てばいいと思えばシンプル。
雑感
浦和レッズは、2019年末に定めたチームコンセプトの中で、相手を休ませないサッカーを掲げ、そして縦に速い攻撃に言及していた。
今日のレッズが見せたものは、まさにそれだったと思う。
奪ってすぐの縦への迫力はすごかった。一方、ダメだと思ったら作り直す判断も良かったと思う。
なんとなく目指すべきレッズの未来を見た気がする。江坂選手と小泉選手のダブル起用はこういうゲームを作れるのか、と。ユンカー選手をどう組み合わせるのか、次節が大変楽しみになった。
試合後江坂選手のコメントを読むと、距離感というワードが強調されてたように思う。これを次も維持できるか。
そして最後まで走力落とさずに戦えたのは、選手の力もそうだし、45分ないし後半途中で交代させる等コンディションを落とさないような起用が効果的だったんだと思う。連戦出場でも好調を維持している関根選手や明本選手は非常に頼もしい。そして誰が出てもクオリティが落ちないのでターンオーバーもうまくいきつつある。
これで終わりではあまりにもったいない。週末のアウェー、ぜひ上回って勝ち抜けたい。
暑い中大変だけど、しっかり回復してもらって、次節、ぜひ勝ちにいってもらいたい。
皆さまお疲れ様でした。