天皇杯Honda FC戦を0-2で終え、敗退した浦和レッズ。Honda FCが強いことは多方面で語られていたので、結果自体に驚きはない(残念極まりないのだが)。
結果もそうだが、何より内容が残念だったらしい。
かなり厳しい日程(中2日で土曜日の2時に鳥栖戦キックオフ)のなか、全ての試合に勝つために大幅にメンバーを変えることは予想できた。
しかしどうやら機能しなかった模様。
それは戦術的に各ポジションの役割がはっきりしていないのか、それともはっきりしているけど普段出ていないメンバーが上手く対応できていないのか。
ただし、出場したボランチ2人、リベロ、右ストッパー、シャドーの汰木選手、両サイドアタッカー、1トップの杉本選手は少なくとも今回が初めてではないし、そのポジションでスタメン争いをしてきたはずなので、言い訳ができるものでもないと思う。
実力不足で負けた、これが現在の浦和レッズの状況。
ここからどうやって前を向いていくのか。
とりあえず鳥栖戦はGKを除いて全く別メンバーになると思うので、そこに向けてどういった準備をしているか。
死ぬ気で闘わないと、非常に暗い雰囲気のままシーズンを終えることになってしまう。。。
予想スタメンの答え合わせ
今回のスタメンはこうだった。
結構いつもと違うことをやってきたな、というのが最初の印象。宇賀神選手のストッパーはミシャさんが監督だったとき以来じゃないだろうか。これって練習しているのかしら。
先まで見据えた上で、僕が予想したスタメンは以下だった。
ポジションまで合ってなくていいなら、7/11の正解率。柏木選手はあまり公式に情報が出てない気がするのだけど、ケガか、戦える状態にないか。復活を待ってます。
鈴木選手はスタメンかと思ったけど、天皇杯の出場はなかった。JリーグとACLは槙野-鈴木-岩波ラインでいくのかもしれない。
これまで大槻監督は1トップのスタメンに杉本選手を置くことは少なかった。興梠選手、ファブリシオ選手の次に杉本選手、そういう位置づけにいるんだと思う。
今回はラストチャンスだったんじゃないだろうか。残念ながらPKのチャンスもあったが今回活躍することはできなかったらしい。
今後はJリーグとACLの2つに絞られた。一つも絶対に負けられない試合。今後控えに甘んじるメンバーには厳しい季節になるかもしれない。
チーム全体がいいパフォーマンスをしないとシーズン戦うことはできない。登録されているメンバー全員が腐らずに上を目指してトレーニングに取り組んでほしいと思う。
今が一番苦しいときなので。
若手の起用について
大槻監督は池高選手をシャドーに抜擢した。
シャドーの役割は攻撃に守備に、ボールを持っていない時のポジショニングやランニングに、と、多岐にわたる。
そこに若手を起用したのは何かしらの狙いがあったと思う。
原口元気選手もまだ荒削りだったときに、1トップやシャドーを務めていた。誰だって若い時はある。大槻監督は将来性も見つつ、「行ける」と判断したのだろう。
試合後は何を言っても結果論で語られてしまうため、難しいところはある。
でも去年橋岡選手を抜擢したのは大槻監督。20才前後でこれだけレッズの試合に出て、できることが増え、将来を期待される選手になっている。今やスタメンに多くの試合で出場する大事な選手。
大槻監督が他の選手を置いておいてでも池高選手をスタメンに起用した理由はあったんだと思う。期待されている、ということだから池高選手は今後ぜひ伸びてきてほしい。
一度出場して、上手くいかなかったからといって沈んでしまっては、名前も覚えてもらえないので。
岩武選手は、今シーズン何試合かチャンスをもらえている。
荻原選手も試合にそれなりに出るようになった。
柴戸選手もボランチでかなり出場している。
ここまで戦いながら、若手にチャンスを与えてきた大槻監督。
チャンスを掴むかどうかは本人次第。
今のところ明確にスタメンでプレーできているのは橋岡選手だけだ。若い人のギラギラした目が見たいなぁ。
おわりに
来季のACL出場権を得るために絶対に優勝したかった天皇杯。
残念ながら得るモノがあったのかどうか、という結果に終わってしまった。
もうJリーグで残り全勝して奇跡的に上位に入りこむことを考えるしかない。そのくらいの気持ちで戦ってほしい。
浦和レッズが生活の一部になっているサポーターはただ暗い日々を過ごすだけになってしまう。
クラブは明るい未来を語らないと、監督・選手達はプレーで明るい未来を見せないとサポーターは逃げていってしまう。
まだシーズンは終わっていない。歯車がかみ合うのを期待して土曜日を待ちます。