消化試合にはなってしまったものの、ホームで来シーズンにつながる試合をみたい。
試合前日の大槻監督のコメントから、メンバー変更がありそうな雰囲気だった。これまでチャンスの少なかったメンバーの活躍は見れるのか、積み上げてきたものはみせらるのか、そんなポイントが見所となるであろう試合。
スタメン
SUB:石井、宇賀神、鈴木(大)、柴戸、阿部、武田、武藤
槙野選手・トーマス選手がスタメン落ち。ここ最近中心でやってきた二人だけに怪我でもあったのだろうか。岩波選手、橋岡選手がCBとして出場。右SBには岩武選手が入った。
FWは興梠選手の相方に杉本選手。その他はいつものスタメン。
SUBは大きな変化があり、阿部選手が復帰、武田選手と石井選手がメンバー入り。
前半
なかなか上手くいかない攻撃。どうしたいのかが見えにくい感じ。武藤選手がいないので間で受けて前を向ける選手がいない。
杉本選手の高さを活かしてガンガンロングボールを入れることをする訳でもなく。まぁ最初からそれはやらないとは思いつつ。
一回PA内で杉本選手が山中選手のロングパスをジャンプしながら胸トラップしシュートというシーンがあり、あれはあれですごかったけど枠に飛ばず。
前半33分にマルティノス選手がボールを持ち目の前に相手二人を止めて、その裏を岩武選手が抜けてクロスというのはよかった。マルティノス選手がボールを持つと相手は2人つくので、ああいうのを繰り返しできたらいいのにと思っていたがその後再現せず。
後半
後半もぎこちない浦和レッズの攻撃。
なかなか相手ゴール前に迫ることができない。どうしたいのかわからない感じで、ただ後ろでボールを回しているだけのような…
湘南が良かったというべきか、レッズが不器用というべきか。
交代
後半19分 エヴェルトン—>柴戸
後半29分 杉本—>武藤、汰木—>阿部
後半41分 マルティノス—>武田、山中—>宇賀神
レッズは選手交代とともにフォーメーションを変更。
武田選手や武藤選手は高い位置でプレーし、興梠選手とともにゴールを狙う。
特に試合終了までの10〜15分は攻撃の圧力を高め、相手ゴール前に迫っていく迫力があった。柴戸選手も効いていて、中盤でボールを奪う能力はやはり貴重だなと思わせてくれた。攻撃の時間を増やすことができる。
しかし残念ながら得点には至らず0-0で試合終了。
雑観
やりたい攻撃も守備も見せられたのだろうか?というのが率直な感想。
奪って素早いカウンターというのは出せなかった。湘南がうまかったとみるべきなのだろうか。ボールポゼッションはレッズの58%だが、今年はそこに意味がある戦い方はしていないので、相手に上手くいなされた感じ。武藤選手が最初からいたらどうだったかなぁなんて思ってしまったけども。
橋岡選手はCBを無難にこなしていたように見える。もともとCBとしての能力は申し分ないとみんな思っていたはず。高さはある程度あるし、スピードと粘り強さは元々の強み。
前線へのロングパスを結構狙ってて、通ったケースもあったので狙いは良かったと思う。ただ、後ろから持ち上がって…みたいなプレーはまだこれからかなというところ。
トーマス選手を右SBに、橋岡選手をCBに置いた方が機能するのかなーなんて思ったり。
阿部選手が怪我から戻ってきたのは嬉しい限り。彼の活躍をまだまだ見たい。ボランチにDFにとマルチにプレーできるので戦力として計算できればありがたい。
武田選手は活き活きとプレーしているのが良かった。違いを見せていたし、思い切ってプレーしてたのが○。左足という武器があるのは強み。次も見たいと思わせてくれた。
📺PICK UP PLAY📺#武田英寿 が待望のJ1リーグデビュー。
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) December 12, 2020
試合終了間際にシュートを放つが、惜しくも相手GKに阻まれてゴールならず。#urawareds #浦和レッズ #wearereds #サッカー #Jリーグ pic.twitter.com/C5Tm1LYFxm
なんで今まで武田選手を使ってこなかったんだ?という疑問を持たれている人は、今シーズンのレッズのやろうとしてたサッカーを追いかけていただければと思う。
強度高めで相手を追い込みボールを奪って攻撃へ繋げる、攻撃はとにかくスピードで早く相手ゴールに迫る、ここを表現できる選手が主に起用されていた。武田選手や伊藤(涼)といった若手だけでなく、実力と経験申し分ない柏木選手すらメンバー外のときが多かったほどなので。
伊藤(涼)選手もそうなんだけど、残念ながら今年やろうとしてたサッカーに合わないのがつらいところ。今日も武田選手は4-4-2ではなく3バックに変更してから出場している。
4-4-2のサイドハーフで、清武選手のようなプレーをしてくれるなら出番はありそうなのだけど、シーズン後半で見出した答えはドリブラー(マルティノス&汰木)コンビの配置だった。
ただ、今日の動きを見たら次も見たいよね、と思わせてくれるほどだったのでアウェーの川崎戦もメンバー入りするはず。スタメン…あるかしら。川崎フロンターレとピッチで戦って得るものはたくさんありそうなので、出してもいいかもしれない。今日はそれくらいプレーで印象付けたと思うので。
マルティノス選手は頑張っていたけどゴールに近いプレーはできず。守備でスプリントして頑張る姿は印象的だった。マルちゃんできるじゃない。と改めて思ってしまった。今シーズン限りということではあるけれど、レッズのために走ってくれているわけで、それは嬉しいこと。3年間噛み合うことがなかなかなかったけど、最後の方で上手くマッチしたのは良かったのかなと思う。
なんだか感傷的になってしまったが、今シーズンもあと2試合。
中3日、中2日で迎える過密日程だが、悔いのないように戦い抜いてほしい。
興梠選手のゴールが見たいなぁ。