苦しいシーズンを過ごしているが、ことACLについては難しい試合を制して「いよいよもう少しで決勝」というところまでやってきた。
1stレグはホームで2-0。しかしアウェーの広州恒大戦においては過去多くのチームが沈められてきたと聞く。
浦和レッズは勝負強さを見せ決勝に進めるだろうか。
スタメン
今回広州恒大のフォーメーション が正しいのか自信がない。タリスカ選手はレッズの左サイドでイヤなポジションをとりながらゴールを狙ってきていたので、4-4-2的でもあったようだし、表示された予想フォーメーション のように少し下りめでエウケソン選手がより高い位置をとっているようにも見えた。
レッズは最近固定されてきたメンバーが中心だった。武藤選手は先日の負傷でメンバー外。シャドーにはファブリシオ選手が入っているが、ACLはこれまでファブリシオ選手が多くスタメンでプレーしている。
ボランチは青木選手に代わり阿部選手。阿部選手は07, 17のACL優勝時の中心メンバーで豊富な経験を持つ。何が言いたいかというと、出ているメンバー皆が経験を積み、力強くプレーできる選手たちということ。自信を持っていいのかなと思う。
一方、広州恒大は1stレグから何人か選手を変えてきた。フォーメーションも変えてきた。とにかく点を取らないと先に進めない。質の高いプレーヤーを置き、サイドから中央から崩してくると思われる。
試合
広州恒大は外国人選手のクオリティの高さだけでなく、17番の選手のクロスのように必殺のパターンをいくつも持っている。
広州に中央からサイドから危ういシーンを何度か作られたが、最後のところでDFが詰めていたり、西川選手がスーパーセーブしたり、バーに弾いてもらったりとなんとか失点せずに時間を経過させることができた。
緊張が張り詰めるシーンの連続だったが、レッズの選手たちは頼もしい。スキをみて相手ゴールに迫り惜しいシーンをつくる。
後半に入って橋岡選手の仕掛けからクロス、それを瞬間の動き出しで抜け出しヘッドで興梠選手が決める。
今シーズン後半あたりからだろうか、右から崩してクロスして得点を決めるシーンが増えてきた。毎回言及しているが、橋岡選手はプレーの幅がどんどん広がっていて頼もしい。攻撃でもチームを救っていて、本当に欠かせない選手になっている。日増しに成長するそのポテンシャルと向上心、彼はもっと上手くなると思う。
レッズが後半5分に1点を取ったことにより、広州恒大は残り40分で4点必要になった。レッズは上手くいなしながらセーフティにプレーを続け、1−0で勝利。2戦合計3−0で決勝進出を決めた。
雑感
正直、前半の相手の際どいシュートが1本でも決まっていたら、どうなっていたか分からないと思っている。
でも決まらなかった。サッカーとはそういうもので、そうこうしている間にレッズがゴールを決めて試合を決定づける。
アウェイまでかけつけたサポーターの声はテレビを通じて聞こえてきたし、レッズの選手たち、スタッフのみなさんの気合いの入りようはビシビシと伝わってきた。
本気でACLを獲りにいく。その姿勢。レッズがJリーグのチームのなかで間違いなく一番強く想いを持って戦っていると自負できる。
いよいよ決勝だ。
西川選手は累積警告で1試合出場停止。簡単な試合なんて1つもないし、試練だらけのシーズン。福島選手はやってくれると思うし、みんなで乗り越えていけると信じている。
シーズン後半になってもまだまだ盛り上がれる試合が続くのは嬉しい限り。
現地で戦ったみなさん、おつかれさまでした。そして決勝戦、絶対に勝ちましょう。